体臭予防に効果的な石鹸の選び方

化学物質を含んでいないものを選ぼう

体臭が気になり始めたら、まずはちゃんとお風呂に入ろう、しっかり身体を隅々まで洗おう、という意識が働くのではないかと思います。もちろんお風呂に何日も入らなかったら臭いますし、例えば足の指の間や耳の裏などの見えにくい部分をいい加減に洗っていたせいで臭い出したということもあるでしょう。そういう意味では隅々までキレイに洗うことはもちろん大切ですが、実は刺激の強いものを使って洗いすぎることが逆に臭いを発生させる原因を作ることもあるのです。

例えばラウレスー4やラウレス硫酸Naといった洗浄力の高い物質や、安息香酸Naやパラベンなどの防腐剤、BHTなどの酸化防止剤、着色剤、香料といった刺激の強い化学物質を含んだボディソープで全身をくまなく頻繁に洗いすぎると肌環境が悪くなり、体臭を発生させやすい状況を作ってしまいます。

体臭が気になるならば、化学物質を多く含む石鹸やボディソープには注意が必要です。肌にやさしい天然成分で作られた石鹸を選ぶことをおすすめします。

体臭対策用石鹸で使われる主な成分と特徴

体臭予防や対策のために作られた石鹸には、それに特化した成分が配合されています。石鹸に配合されている成分で体臭予防や対策に役立つものを以下にまとめてみましたので、石鹸選びの参考にしてみてください。

炭

ニオイ分子に吸着して除去してくれる、消臭力の高い成分です。靴や冷蔵庫、トイレなどの消臭剤によく使われていますね。自然素材なので肌にも安心して使うことができます。

カテキン

ポリフェノールは強い抗酸化力で皮脂の酸化を抑えてくれるため、加齢臭の元であるノネナールの発生を防ぐ効果が高いとされていますが、その中でもカテキンは特に抗酸化作用が強い成分です。また、ニオイ物質を無力化する効果もあると言われています。

柿渋

抗菌力・殺菌力・消臭効果を持ち、さらに抗酸化作用を持つ柿タンニンというポリフェノールを含む、体臭対策には欠かせない成分です。加齢臭、腋臭、ミドル脂臭などあらゆる体臭に対する消臭効果が期待できます。

ミョウバン

水に溶けることで殺菌効果を生む成分です。消臭作用だけでなく制汗作用もあるため、体臭だけでなく汗を大量にかく人にもいいですね。またアンモニアに対する強い消臭効果を持っていることから、特に汗臭い人に最適です。

銀イオン

抗菌力が強く、消臭効果が高いことからデオドラントスプレーなどによく使用される成分です。その抗菌力の高さから、発生した臭いを消すというよりも発生を防ぐ効果が期待できる成分です。

臭いを元から絶つためのものではない

上記のような成分がしっかり配合されている石鹸を使えば体臭はすっかり消えてしまいそうな気がしますが、あくまで石鹸ですので体内で起こる働きにまでは残念ながら作用しません。ただ皮膚の表面の雑菌や皮脂などの分泌物に対しては効果を発揮してくれるため、毎日使う石鹸を体臭対策に特化したものにしてみるのはいいと思います。

つまり体臭対策石鹸は、例えば腸内環境の乱れによって発生し、血液にのって流れて来たニオイ成分が皮膚表面に達したとき、その段階である程度ブロックするためのアイテムです。しかしそれは臭いの根本を絶つということではありませんので、石鹸と併用して体内の環境を改善する対策も講じておかなければなりませんね。

石鹸選びの際には、上記のような有効成分が入っているかどうかも大切ですが、それ以前に肌環境を悪化させて余計な臭いを生じさせぬよう、化学物質が含まれているかどうかに十分注意することが重要です。

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